高校入試での配慮求める 外国人生徒や不登校生徒に 文科省が通知
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文科省が、高校入試で外国人生徒や不登校の生徒らへの配慮を求める通知を全国の教育委員会に出した。また定員内不合格を出す場合は、丁寧な理由の説明が必要だとした。6月25日付で発出した。
通知では、外国人の子どもが社会で自立していくためには、高校で適切な教育を受けることが重要だと説明。公立高校入試で特別定員枠の設定や、試験教科の軽減・問題文へのルビ振りなどの配慮を進めるよう求めた。
試験での配慮に取り組む都道府県は、毎年増えているが自治体による差も大きい。また外国人生徒に、特別定員枠を設けている高校があるのは令和4年度選抜では17にとどまっていた。
中学時代に不登校だった生徒への配慮も求めた。欠席人数だけを理由に出願を制限しないことや、学校以外の場での学習を適切に考慮することとした。
定員内不合格については、「ただちに否定されるものではない」としながらも、不合格とする場合は、教委や校長の責任で受験者に丁寧に説明することを求めた。また中学と高校の担当部署が、中学生の進学先確保について検討するよう要請している。