学校は最寄りの消防に相談、AED使用した研修を
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文科省はこのほど通知を出し、心肺蘇生などの応急手当研修を消防本部と連携して進めていくよう、教職課程を置く大学や全国の教育委員会に呼びかけた。背景には、教員養成段階や現職研修で自動体外式除細動器(AED)を活用した実習の実施割合が低い現状がある。各学校からは最寄りの消防署に相談するよう求めている。
通知は6月3日付。消防庁と協議の上、発出した。
文科省は緊急時の一次救命処置の訓練を日頃からするよう呼びかけているが実施率は低調だ。教員養成での学校安全に関する必修の授業でAED実習を実施している大学は11・7%で、一次救命措置に関する座学や実習を含んでいる大学は31・1%だった。
現職研修でも、AED使用を含む実習は84・4%。重大事故を想定した訓練は53・4%だった。