わがしやパンダ
16面記事香桃もこ 作 服部美法 絵
主人公は、お父さんのような和菓子職人になることを夢見る「ささの葉堂」のはると。笹の葉に包まれた和菓子の爽やかな香りが自慢の店だ。しかし、最近できたケーキ屋が人気でお客が減っていた。
ある日、はるとが裏山で笹の葉を採っていると、パンダが現れる。パンダはなぜか会話ができ、家に連れて帰ることにした。お父さんは普段、「動物を家に連れてきてはダメ」と言っているが、かわいいパンダにメロメロで、家に泊めることに。
パンダは食欲が旺盛で、裏山の笹の葉を3日間でほぼ食べ尽くしてしまった。お礼にパンダが和菓子を作ると、大きな評判を呼び、店の前の道路が大渋滞。町長が苦情を言いに来たものの、やはりパンダを見ると夢中になり「パンダまつり」を開くことに…。(小学校低学年から)
(1540円 福音館書店 Tel03・3942・2066)