省エネ教育で自治体のCO2削減に貢献 東京ガスが提供する「省エネ教育プログラム」
10面記事証書授与の様子 秦野市教育委員会教育研究所所長 市川氏(左) 東京ガス都市生活研究所所長 三神氏(右)
東京ガス 都市生活研究所
東京ガス(株)都市生活研究所は秦野市・秦野ガスとの「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定」に基づく取り組みとして、2023年9月~11月に秦野市内の小中学校を対象に「省エネ教育プログラム」を実施した。
秦野市では小・中学校4校、計445名の児童が受講し、81・7tのCO2排出量削減効果が得られたという。この結果を受けて東京ガスは、CO2排出量削減効果を示す「CO2排出量削減証書」を秦野市および実証校4校に授与した。
本プログラムは全6回の授業を6週にわたり実施する。省エネ行動の実践や行動の持続を促す構成で、授業を実践する教員はプログラム開始前に「省エネ教育プログラム指導者養成講座」を受講するため、指導方法に悩むことなく容易に教育現場に導入できる内容になっている。秦野市では2023年8月24日に「省エネ教育プログラム指導者養成講座」を実施し、同市内の小・中学校合わせて21校から計24名が参加し、各ステップの進め方の講習を受け、児童生徒が行う省エネ実験授業を教員自ら体験した。
また、プログラムには気づきを与えて自発的に行動させるナッジ理論や行動変容ステージモデル等の行動科学の知見に加え、「主体的・対話的で深い学び」であるアクティブ・ラーニングの視点が盛り込まれており、自発的な省エネ行動の実践と省エネ行動の定着化を促す工夫がなされている。
秦野市は2024年度以降も東京ガスと連携し、2050年のカーボンニュートラルシティの実現に向け、省エネ教育を継続して実施する予定だ。