ぼくのとってもふつうのおうち 「ふつう」のくらしをうばわれたなんみんのはなし
15面記事コンスタンチン・ザテューポ作/藤原潤子訳
本書は、ベルリン在住のロシア人絵本作家と、その家に一時滞在していたウクライナ人難民の交流から生まれた絵本。難民への深い共感が根っこにある。
登場するのは二つの家族で、子どもの視点で家を追われる時の気持ちや願いが描かれる。
「ぼく」が住んでいたのは、小さい庭のある小さな赤いおうち。「わたし」は団地に住んでいた。2人は、車や電車、バス、船などを乗り継ぎ、たくさん歩いて過ごしてきた。
そして、あの家を小さくできたら持ち運ぶことができ、頑張れと励ましてくれたり、みんなを守ってくれたりしたはずなのにと語り合う。
(1980円 かけはし出版)
(TEL078・794・8237)