教育課程部会長に奈須氏 中教審
NEWS 文科省の中央教育審議会は13日、今期初めてとなる教育課程部会を開き、部会長に奈須正裕・上智大学教授を選任した。来年諮問予定の学習指導要領の改訂でも議論の取りまとめ役を担うとみられる。
この日は、今月5日に公表された経済協力開発機構(OECD)のPISA2022の結果や、義務教育や高校教育のワーキンググループ(WG)の中間まとめが事務局から報告された。中間まとめでは、今後の学校の小規模化を見据えた遠隔授業の規制緩和などが盛り込まれている。
その後の意見交換では委員から「教育の多様性を担保する上で、自治体や学校が創意工夫できるようにマインドセット(考え方の姿勢)を変えていくことが必要だ」(貞廣斎子・千葉大学教授)などと意見が上がった。
また学習指導要領の内容に加えて、その目標を実現するための条件整備も合わせて議論するよう求める声もあった。