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一刀両断 実践者の視点から【第415回】

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論説・コラム

「廃部」ではなく立て直しを

 《林氏、辞任否定「改革に全力」 日大、アメフト廃部は継続審議》(共同通信社)という見出しの記事には呆れてしまう。小説の様にはいかない事を身にしみて分かっていないのが致命傷に感じられる。
 廃部にするよりも指導を見直して立て直した方が信頼を回復させるには説得力がある。廃部にする事で自分たちの責任をすり替えようとしている事が誰にでも分かる。学生が哀れでならない。
 目上のものが責任を取り改善をするのが一般的だが、廃部にして幕引きをしようとする姿は、市長の号令で組体操を廃止にして自慢していた教育長に似ている気がする。
 遊具も危ないからと次々に撤去していった。鉛筆を削るのにカッターナイフは危ないとされて持ち込まない様に徹底された。
 要は使い方や危険となると止めるとして、責任を回避する姿に類似している。本来は指導方法を見直す様にするのが先であるべきなのではないだろうか。自分を計算に入れて行動する者は教育者とは呼べない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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