赤いめんどり
16面記事アリソン・アトリー 作
青木由紀子 訳
山内ふじ江 絵
独りぼっちの貧しいおばあさんの家に、ある晩、痩せた赤いめんどりがやってきた。おばあさんはめんどりに食事と暖かい寝床を用意する。
だが、元の飼い主の男が追ってきて、めんどりを返せと迫ってきた。
おばあさんは、たった一つの宝物である真ちゅうのろうそくを差し出し、めんどりを守ることにした。
次の日、おばあさんは目を覚まして驚く。暖炉には火がともり、テーブルは整えられ、朝食に茶色い卵が一つ置いてあった。
めんどりは、そのままおばあさんの家に住み、針仕事を手伝う。とても上手で生活はだんだん豊かになっていった。めんどりがそばに居てくれることで、おばあさんの気持ちも明るくなった。
このめんどりとは一体…。(小学校低学年から)
(1540円 福音館書店 Tel03・3942・2066)