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ライフコーチの視点から 現代を生きる子ども・若者のリアル【第12回】

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論説・コラム

【将来やりたいことが決まっていない】

 「自分はまだ将来やりたいことが決まってないし、それに加え学力も低く正直モチベーションが上がらず最近は自分に自信が持てませんでした。ですが、この講演に参加してみて自分の中の可能性というか選択が増えた気がしました。また、周りの友達への接し方も、もっと互いの存在を尊重できるような関係でいたいと思えることができました。ありがとうございました。(高校2年生)」

 「自分のやりたいことを見つけたいと思った。(高校1年生)」

 「今,自分の将来を考えた時に自分が何をしたいのか,何をやりたいのか想像がつかなかったので、これだけは絶対にやりたくないというのを探して生活していき,そこからやりたいことは何なのかを考えて生活していきたいです。自分と気が合う人は必ずいると思うのでそういった人たちを大切にしていきたいです。
(高校1年生)」

「もっと自分の人生を考えようと思った。まだ将来やりたいことが決まっていないので、きちんと考えようと思う良いきっかけになった。(高校1年生)」

 講演後の高校生のリアルな声。

 「やりたいことがわからない、見つからない、決まっていない」。そんな声も、よく聴こえてくる。そこにはきっといくつかの要素があると感じている。
 やりたいことが本当にわからないのか、外側に答えを探しに行っていないか、わかってはいるけど決断ができないのか。それも、きっとそれぞれなのだと思う。

 正直、大人だって本当にやりたいことがわかっている人はどのくらいいるだろうか?
 今はまだわからなくても、焦らずに様々な経験をする中で、やりたいことに気付けるチャンスはいっぱいある。

 それでも、やりたいことがわからないことに対して不安を持つ声も多く「どうやったらやりたいことが見つかるのか?」といった質問をされることも多い。
 そんな時、こんな風に答えることがある。
 「やりたいことがわからない時は、絶対にやりたくないことを考えてみる。それをひっくり返すと、やりたいことの方向性が見えることがある。」
 「これがいい!」は言えないが、「これは嫌だ!」は、以外と答えられる人が多い。
 そのこと自体にも、考えさせられることがあるが、本人の気付くきっかけになるのならどちらもありだと、私は思っている。

中高生の心を開く専門家/ライフコーチみつはしあきこ
幼少期に父親から虐待を受け、学校では、いじめの標的になった経験を持つ。成人後も、自分の思うような生き方ができなかったが、東日本大震災をきっかけにコーチングを学び、独立。3兄弟の母。ホームページ(https://mitsuhashiakiko.com/)に情報多数。

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