自由な「部活ヘア」応援 整髪料メーカーが相談など受け付け
3面記事 整髪料など化粧品を製造販売するマンダム(大阪市)は、部活動の自由な髪形を応援する活動「どう思う?部活ヘア」に取り組んでいる。今月12日には「部活ヘアサロン」という、自分らしさを引き出す髪形を支援する取り組みを始めた。
「どう思う?部活ヘア」のホームページでは、生徒・教員から、部活動の髪形で困っていることやルール作りの相談、自分らしさに気付くためのワークショップの希望などを受け付けている。
名古屋大学大学院の内田良教授や、元サッカー日本代表の大久保嘉人さんらのインタビューも掲載した。
同社は3~4月、高校生千人と顧問200人にアンケート調査を実施。部活動とファッションについての意見を集めた。
生徒の10人に1人が、髪形を理由に自分が入部を断念、退部した経験があったり、他人の話を聞いたりしたことがあるという。
運動部、文化部ともにヘアスタイルや髪色の制限に不満を持っている部員が多く、自由な髪形にすることで意欲向上につながると考える人も約7割いた。
髪形などおしゃれについての学校や部活動のルールが社会風潮とギャップがあると感じる高校生は4割、教員は5割。教員からは「教員間でも温度差がある」「おしゃれの解釈が人それぞれで共通認識を持ちにくい」「自己表現とわがままの線引きが難しい」などの声が上がったという。