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一刀両断 実践者の視点から【第385回】

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論説・コラム

旧統一教会と教育界
 
 旧統一教会に解散命令請求が出された。毅然と説明しているように感じられた文科大臣の姿に期待を抱いた。ただしその後の記者とのやり取りには腑抜けした感があった。
 この組織は教育界にも紛らわしく入っていた。平和や女性などをキーワードにして訪問されたり、会合などに誘われたり、連携などを提案された事が何度かあった。
 いよいよ会合への参加間近に情報が入った。その裏の組織が統一教会と教えられたのである。
 それまではそうした組織の匂いさえ感じさせないのだからかなりの訓練がされていなければできない。信用を得るために肩書きのある人物からの参加もあると怪しくはない事を仕掛けてくる。こうした動きは実に巧妙で教育界の脇の甘さに見事に差し込んでくる。
 さて、今回の措置がどこまでスピード感を持って実行できるか、不利益が予想される政治家やその取り巻きからの妨害やトリックが容易に想定できる。そこを毅然とした態度でこの文科大臣がやり通せるか見極めてみたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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