作品の横に立つ立花代表取締役

　大阪市内にある株式会社スプリング（立花佳代・代表取締役）は、アクセサリーや雑貨を生産・販売する会社。創業25年になる。同社は、インドのデリーから車で2時間ほど走った村の工芸品と出会い、その工芸品の加工販売をしている。10年前からは、現地に自社工場を着工し、製品を作るだけでなく、現地の女性が自立できるように支援もしている。
　同社に大阪府箕面市在住の社員がいて、市内の学校関係者を通して活動を紹介。本年から箕面市の中学校で、インドで作られたビーズを使って、アクセサリー作りを体験する活動が始まった。また、作った作品が9月9、10日にわたって行われた「第31回箕面市青少年文化祭」で展示された。
　アクセサリーを作るだけでなく、現地女性の生活環境の過酷さや、女性ゆえに教育が受けられないことなどを知ることによって、身近にできるSDGsを考える機会にもなっている。立花さんは、「話す言葉や文化の違う女性たちが、どのような生活をしているのか。アクセサリー製作を通じて考えるきっかけを作り、小さなことでも自分たちにできることを知ってほしい」と訴える。