一刀両断 実践者の視点から【第345回】
NEWS慢心、傲慢は中古車屋だけか
《「不適切な内容」ビッグモーター、社長のメディア批判LINEを謝罪》(産経新聞)と言う見出しの記事が出された。過度な批判になっているので従業員はお客様の為に誠心誠意と怒りとともに今後の対応を記している。
過去の数パーセントの社員がやらかした事と大勢には影響をさせたくないと言う強気のコメントである。
確かに過去の事で数パーセントの事でメディアによる誇張があったとしても、顧客の不利益や保険金の搾取が起きていた訳になる。
これが学校に起きた事だったらどうだろうか。不祥事の隠蔽は学校でも起こる。倫理経営からしたら慢心や傲慢のなせる言動と言える。
信頼を得るには地道に積み上げる忍耐が必要だが、慢心から来る言葉によって多くの物を一瞬にして失うものである。リーダーの慢心は真面目に勤務する社員の資質にさえ影があるように顧客には映ってしまうから恐ろしい。後からの訂正に効果はない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)