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農業について知り、キットで栽培経験をすることで学びを深める活動に

14面記事

企画特集

栽培教室風景

本物の農業を知り農の楽しさと大切さを学ぶ
全国農協観光協会

 (一社)全国農協観光協会が実施する「日本農業検定」は今年度で11年目を迎え、これまでに2万人以上が受検した。同検定では、「農業全般」「環境」「食」「栽培」4分野の基礎的な知識を3級から1級まで段階的に学ぶことができ、中学校の理科・社会・家庭科などの単元についても勉強することができる。
 学校では、中学校・高校・特別支援学校・大学などで活用されており、中学校では、生物育成の授業の振り返りや部活動、委員会の成果として受検されている。また、特別支援学校では、農業コースに通っている学生が授業の振り返りとして受検し、同検定のテキストを授業の教材としても活用している。

育てて食べよう!トウミョウ栽培教室
 「トウミョウ栽培教室」は現在中学校の技術・家庭科にて、生物育成を学ぶ授業の補助教材として活用されている農検栽培キット(トウミョウ)を使い、未就学児や小学生を対象に都内を中心に不定期で開催している。今回は5月4日(日)のみどりの日に合わせ、東京都内にて栽培キットを使用した栽培体験や野菜に関するクイズを通して、食べることの楽しさや大切さを学ぶ講座を開催し13組26名が参加した。
 講座は、4部構成になっており、1部では、自分たちが住んでいる地域の農業事情について学び、地域の農業について深堀りした。その中で、都市農業の役割やメリットなども学んだ。2部は、トウミョウについて原産国やどのような花が咲くのか、成長すると何になるのかなど、写真やクイズなどを多く用いて学んだ上で、3部では農検栽培キット(トウミョウ)を使用した工作に移った。作業には、ハサミやカッターを使う場面があるため、幼稚園児や小学校低学年が参加の場合は親子での参加を必須としている。作業を進めていくと、自分たちが飲んだ牛乳パックやお茶のペットボトルで栽培ができると驚きの様子であった。
 4部は食農クイズ。野菜の花などの写真を見せ、何の野菜ができるか、野菜の旬について参加者全員で考えた。スーパーに行けばいつでも欲しい野菜が手に入るが、それぞれの野菜には旬がある。保護者も答えに悩む場面が見られた。そのほかにも、普段食べている野菜をいくつか挙げ、葉・花・実・茎・種・根のどこの部分を食べているのかというクイズでも、保護者からも驚きの声があがった。
 講座終了後は子どもの顔写真と名前入りの「のうけんKids博士認定書」をその場で発行し、約1時間30分の講座を終えた。親子で農業の現状を学び、身近な食べ物や環境についても考える機会となった。

聞かせて!みんなのアイディア! 「農検栽培コンテスト」
 学校での部活動や委員会活動などの成果発表の場となればという思いで「農検栽培コンテスト」を実施している。今年度で6回目となり、過去参加校は近隣の農業高校と協力し地域の伝統野菜を育てたり、給食の食べ残しを堆肥にして栽培したりする際に使用していた。同コンテストでは、栽培の記録だけでなく、「SDGsと食文化の関わり」「農業と環境の関わりについて」「地域の伝統野菜や伝統料理について」などの課題を3問程度用意し、それぞれのチームで考えをまとめている。
 今回は小・中学校、特別支援学校(中等部・高等部)を対象としている。応募は日本農業検定ホームページにてエントリーシートを入手後、送付する。

職業体験EXPOに出展決定
 同会は、2023年7月29日㈯にベルサール渋谷ファーストにて開催される職業体験EXPO(主催・(株)バリューズフュージョン)に出展予定。
 今回のEXPOのコンセプトは『子どもと社会の出会い』。子どもたちが会社や、企業活動を知る新しいカタチの職業体験になっている。
 同会は『農業女子と学ぶ!農業ってどんな仕事?』~農業で活躍する女性「農業女子」と農家さん体験。農作物が届くまでを学ぼう!~というテーマで、花の育種やベリー類を生産する農家さん、梨農家さんをお呼びし、ホンモノの農業を知る機会を提供予定だ。夏休みの自由研究の企画やヒントにもなるので、ぜひ、この機会に参加してみてはいかがだろうか。

 問い合わせ=(一社)全国農協観光協会 日本農業検定ホームページ https://nou-ken.jp/


栽培キットを使用して育てたトウミョウ

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