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一刀両断 実践者の視点から【第321回】

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女性の学校管理職を増やすには

 女性版の「骨太の方針」で、政府は、学校管理職選考の課題を把握し対策を検討するという。同じような動きが過去にも何度かあった。
 女性管理職を増やす為には適任の人を探さなければならない。推薦したい人物には拒否されて、実際にはやや難があると思われる人物が浮き上がってくるように感じられた。性別を感じさせない言動で手腕を振るう方もいたが、権力に魅入られてしまう方もかなりおられた。
 一人の若い方を採用する為にカモフラージュで数人を合格させたのではないかと思われる人事もあったようだ。人物としての力量があれば性別に関係なしに登用すべきであるが、その人物か否かを見極められない結果、性別が偏ってしまうのである。
 学校管理職は勤務時間と責任が一極集中するため女性としてやっている家庭の仕事にも影響が出やすくなる。その為には定時退勤を義務化して勤務中で仕事を終えられるようにシステムを組まなければならない。
 性別に関係なく人物を見極める人物がいないから自ずと偏り女性の割合が低くなる。特に小学校では女性リーダーを丁寧に育成し、増やせる要素は多分にある。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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