ふしぎ草子
14面記事富安 陽子 作
山村 浩二 絵
本書は、ぞくぞくするような不思議で怪しい八つの話が登場する。
「ピアノ」に登場するのは小学5年生の担任の野中先生。4月に異動してきたばかりで、この学校のことはあまり知らない。来週の参観日の準備のため教室で作業をしていると、音楽室ではない場所からピアノの音が聞こえてくる。不思議に思い、足を運ぶと、今は使われていない第二音楽室だった。思い切ってドアを開けると、そこにいたのは…。
「霧の町」は、友達とサッカーの朝練をしようと小学4年生の健太が公園に向かう場面から始まる。
雨の日は休みにすると決めていたが、その日は濃霧だったので、まずは行ってみることにした。
友達がいないため一人で練習を始めると、霧の向こうに黒い影が現れる。友達だと思って呼び掛けてみるが…。(小学校中学年から)
(1320円 小学館 Tel03・5281・3555)