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一刀両断 実践者の視点から【第299回】

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滋賀県の学校不祥事

 滋賀県教委の指導主事が、小学生への性暴力を理由に懲戒免職になったと報じられている。小学校に勤務していたときの行為だという。
 この県では、教職員をめぐる不祥事が特に目立つ。組織が機能していないのではないか。
 かつて、いじめ事件では、教育委員会事務局と学校に家宅捜索が入った。その後、いじめ対策をめぐる議員立法にまで至ったのに、まだ改善がされていない。
 この現状は意外ではないと受け止めた。なぜならあの事件の後に、識者を責任者に据えたが、その人物との会話の中でこの判断では収束は無理と感じたからである。人事などの人物判断が出来ないと私には映った。
 さらにどこかおかしい人事がその後も続いているように強く感じられた。その象徴が今回の県指導主事の有罪判決と、県指導主事に推挙した一連の関係者に問題が含まれているのは明らかである。
 その意味では、一連の人事案件に関わった人全てが更迭されてもよいのではないだろうか。それも出来ないとなると上流が本当に腐っていると指摘されても仕方がない。善良な教員や子どもの為にも大鉈をふるってはどうだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事

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