企画展「芸術家たちの南仏」開催中
4面記事DIC川村記念美術館
DIC川村記念美術館は企画展「芸術家たちの南仏」を2023年3月11日(土)から開催している。
本展では、20世紀において芸術が展開した場としての南仏に注目、その地で広がりをみせた交流や表現、技法について、国内の美術館などが所蔵する約30作家の作品と関連資料およそ150点を通して紹介する。
南仏は、かつて芸術家が景勝地や巨匠たちの作品を求めてパリからイタリアへ留学や旅行する際などの中継地と見なされていた。19世紀末以降は、多くの芸術家たちがヴァンスやニース、マルセイユをはじめとしたその地を制作の場として選んだ。
地中海や山々に囲まれた豊かな自然、まばゆい光は芸術家たちを惹きつけた一方で、戦中には「敵性外国人」として収容された者たちや港を目指した他国への亡命者が作品を生み出した場でもあった。
20世紀フランスにおいて、南仏は制作の場、芸術家間の交流の場、あるいはその地域の職人と芸術家との協働の場として重要性を高めてきた。そこで生まれた作品は写実的な風景画にとどまらず、セザンヌに影響を受けた若い芸術家たちが展開したフォーヴィスムやキュビスムなど実験的な油彩画や版画、彫刻、陶芸、映画、切り紙やタピスリーと多岐にわたっている。南仏を拠点とした芸術家たちは晩年、礼拝堂装飾や壁画など集大成ともいえるモニュメンタルな仕事も手がけた。本展は、多様性に富んだ作品群を俯瞰する貴重な機会となる展覧会だ。
【展覧会概要】
名称
企画展「芸術家たちの南仏」
会期
3月11日(土)~6月18日(日)
※月曜日は休館
会場
DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631)
開館時間
午前9時30分~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。
公式サイト(展覧会紹介ページ)=https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/exhibition-past/2023/nanfutsu/