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一刀両断 実践者の視点から【第288回】

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バレーボール強豪校監督の暴行

 《日本航空高校男子バレー部で監督が部員に暴行 山梨県》(YBS山梨放送)という見出しの記事で、校長は最初に否定していたのに、一転して認めたというくだりが気になった。
 加えて厳重処分注意をした、という内容に形を整えただけと感じられた。
 こうした指導者を慢心させたのは、本人の資質もあるが、周りの色眼鏡がそうさせてしまう事が多くある。
 暴行場面の動画を残してもらえたのは分かりやすいが、ややもすると誰がやったと逆恨みをされる。こうした指導の先に全国優勝があるとしたら、その栄誉もやっぱりかと地に落ちるのではないだろうか。
 そして、同じ事をやってきた、またはやっている指導者や学校は反省もするだろうが、反面、やはりやっていいんだと捉えてしまうように思われる。なんせ注意だけで済むのだから、痛くも痒くもないのではないだろうか。優勝で舞い上がったものの急降下が始まっている気がしてならない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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