かがみのなかのボクとぼく
15面記事あんずゆき 作
くすはら順子 絵
主人公は小学1年生のリク。上手に人と関わることが苦手なせいか、友達は洗面所の鏡に映るボク(自分)だけだった。
周囲との関係がうまくいかず、イライラしていたある日、洗面所の台から鏡の方に倒れてしまう。すると、体が鏡の中に吸い込まれてしまった。
鏡の世界のボクに聞くと、ここでは自分が思い描いたことは何でも実現できるという。
そこで、怪獣になってみたいと願うと、一瞬で怪獣の姿に変わり、口から炎が噴き出した。
次に宇宙飛行士になりたいと願うと、いきなりロケットの中にいて、すぐに宇宙に飛び立つことになる。
さまざまな経験を通して、自分と周囲との関係性を客観視し、成長していく物語。(小学校低学年から)
(1320円 文研出版 Tel03・3814・5187)