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図解でわかる 14歳からのストレスと心のケア

16面記事

書評

社会応援ネットワーク 著
冨永 良喜 監修
人間関係など生徒の悩みの解消法

 「地政学」や「自然災害と防災」「気候変動」「ごみゼロ社会」など幅広いテーマを取り扱う「図解でわかる」シリーズの一冊である。
 「ストレス」「ストレッサー」「ストレス反応」などの言葉の意味、基本的な仕組みから、そのさまざまな対処法などを「ストレスについて知ろう」「ストレスと人間関係を学ぼう」「ストレスと心のケアを学ぼう」「実践してみよう」のPART1~4で構成し、解説した。
 生徒目線を大事にし「嫌われるのが怖くて、友だちに本音を話せない…」「クラスでネットいじめが起きているみたい…。どうすればいい?」「弟の方が運動も勉強もできるから比べられて嫌だ」など、実際の声を基に人間関係によって生じるストレス(PART2)を取り上げる。また、「スマホが近くにないと不安。これって病気かな?」「学校に行こうとすると、体の調子が悪くなる…」「侵略や災害の悲しいニュースをみると、胸が苦しくなって一日中考えてしまう」といった生徒が感じる心の問題(PART3)に向き合う。
 「アサーティブ」「アンガーマネジメント」「Iメッセージ」「傾聴」、リラクセーションの一つ「自律訓練法」や「マインドフルネス」など多様な対処の仕方・考え方が網羅されている。教師にとっては生徒の指導に役立つだけでなく、自身のストレスと付き合うための入門書にもなるのではないか。
(1650円 太田出版)
(矢)

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