つきよのアイスホッケー
18面記事ポール・ハーブリッジ 文
マット・ジェームス 絵
むらおかみえ 訳
物語の舞台は12月のカナダ。マイナス20度の日が1週間続いた後、ビーバー池がついに凍った。
登場人物の7人の少年は、氷の質が安定するまで我慢し、池でのアイスホッケーを待ちわびる。
満月の日、少年たちはアイスホッケーを決行。月明かりに照らされながら、試合に熱中する。
池までの往復で服はびちょびちょになり、寒さのあまりズボンはガチガチ。何とか、家に帰り着き、温かいベッドに入った後も、銀色に輝く「スケートリンク」の光景が忘れられず、なかなか寝付けない。
極寒の地の少年たちにしか味わえない小さな冒険物語。美しい月夜の池や森の絵も印象的だ。(小学校低学年から)
(1980円 福音館書店 Tel03・3942・2066)