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一刀両断 実践者の視点から【第265回】

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実効性がありそうな教員確保策

 《教員の奨学金は返還免除を 公明党提言》と報じられた。これは実効性が期待できる提言と評価したい。
 文科省は、教員確保策として採用試験の前倒しを検討しているが、効果は期待出来ない。
 それを理由付ける緊急教授会が先日持たれた。基調講演もさることながら文科省の決定を説明する内容で、行政からの質問が多くあったと会議の様子を報告していたが、他人事の話に怒りが込み上げるほどであった。
 諦め感の中で、奨学金の返還を免除する施策には合点したし、そうだ、その手があったと希望が湧いた。
 この提言は極めて実行性が高く、閉塞感の教育界に希望の扉を開けるのではないか。
 (おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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