児童・生徒36%に頭痛経験 新潟・糸魚川市の医師ら調査
2面記事 糸魚川総合病院の勝木将人医師らの研究グループが新潟県糸魚川市内で行った調査で、小・中学生、高校生のうち、36・4%が過去3カ月以内に頭痛を経験していたことが分かった。小学生も4人に1人の割合で頭痛があった。頭痛はひどくなると、生活に支障を及ぼすことがある。そうなる前に、医療機関で適切な治療を受けることが重要だとしている。
昨年4月から8月にかけて、情報端末を通して調べた。糸魚川市内児童・生徒の75・9%に当たる2489人の回答を集計した。
そのうち、生活に重度の支障を来す「片頭痛」があった割合は9・5%、痛み止めの飲み過ぎによる頭痛があった割合は0・4%だった。頭痛を経験した児童・生徒のおよそ4割が学校の早退や勉強への支障を経験していた。
頭痛の経験がある児童・生徒の割合は学校段階が上がるほど高かった。小学生は26・5%、中学生は40・5%、高校生は51・0%だった。中学生、高校生のうち、片頭痛を経験していた割合はそれぞれ11・3%、16・2%で、成人よりも高かった。
勝木医師によると、頭痛がひどくなると、学業不振や不登校に至る場合がある。マッサージをはじめ、痛み止めの薬を適切に服用したり、月に2回以上頭痛で困っているならば、頭痛の予防薬を服用したりする治療法がある。
今回の調査の結果、月に2回以上頭痛があり、欠席が目立つなど困っている様子があれば、小児科や脳神経内科・外科の受診を促しているという。