第19回金融教育に関する実践報告コンクール表彰式開催
14面記事各賞受賞者と来賓・関係者
金融広報中央委員会
金融広報中央委員会は、昨年12月26日、金融教育活動の一環として主催している「金融教育に関する実践報告コンクール」(後援=金融庁、文部科学省、日本銀行)の入賞者を発表、受賞者を表彰した。
同コンクールは全国の教育関係者を対象に、金融経済教育に関する実践報告、研究結果、提言などを広く募集するもの。
第19回となった今回は、17編の応募作品の中から、特賞1編、優秀賞3編、奨励賞4編が優れた作品として表彰された。特賞を受賞したのは、「商業科と英語科における教科横断的な金融教育の実践」を行った新潟県立三条商業高等学校の市川操教諭。
『「日本と諸外国の医療保険制度の比較から」~今、私たちが考え、実践するべきこと~』と題した実践で、海外の文化にも踏み込んだ意欲的な課題設定と深い内容の授業が高い評価を得た。
英語科を担当する市川教諭は、生徒にアメリカの高額医療、諸外国の医療保険制度について時間をかけて調べさせ、アメリカ人大学生16人へインタビュー、日本の国民皆保険制度の問題点と原因を探り、自分たちが今できることについて話し合いを行った。当初は専門外である金融経済教育に悩みながら授業づくりを進めたが、生徒から「楽しかった」「日本に生まれてよかった」という声も聞かれ「今後の授業の中でも金融教育に関連させた実践を継続していきたい」と話した。
表彰式では、主催者として同会の武井敏一会長が挨拶を行い表彰状と賞金目録を授与した他、最終審査員を代表して大杉昭英(早稲田大学非常勤講師)が講評を行なった。その他の各賞受賞者は以下の通り(敬称略)
【優秀賞】
小泉未来(北海道 札幌市立大学デザイン学部4年)、小林重人(同大学デザイン学部准教授)
今井一馬(東京都 武蔵村山市立第十小学校副校長)、比留間雄大(同小学校教諭)、久保田萌海(同小学校教諭)
高岡政晴(神奈川県 横須賀市立夏島小学校教諭)
なお、特賞、優秀賞および奨励賞らの受賞作品は、来月中旬頃、同会ホームページ上に掲載される。
金融広報中央委員会ホームページ「知るぽると」=http://www.shiruporuto.jp