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一刀両断 実践者の視点から【第249回】

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医療者の育成機関への対応

《木更津看護学院で教員2人が生徒にパワハラ 19年から退学者相次ぐ》(毎日新聞)という見出しの記事からは、「医は仁術」とは程遠い実態が見えてくる。そこに指導を入れない。入らないという実態が今の医師会や看護師の立場、そして県のコンプライアンスが浮き彫りにされているように思える。
 教育機関として成り立っていない現実は累積されてきたものであり、差別や隠蔽などが蔓延していた事が推測される。こうした情報がどの医師にも聞こえて来たであろうが、医師会の同調圧力などから、動きを変える事まではしなかったのだろう。
 こうした機能不全に県行政が医師会だからと忖度した事は容易に想像できる。
 教員試験に民間人を入れようと教育長に進言したところ、弁当は幾らにする、安いのはダメだ、お前たちと比べようもない稼ぎをする人達なのだから分かっているよな、負担は自分の課で捻出しておけと話された元県庁幹部の慢心の言動が重ねて思い出された。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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