科学オモテウラ大事典
21面記事左巻 健男 編著
科学には輝かしい「表」がある一方で、暗い「裏」もあるという。
本書は、物理や化学、生物、医学、地学、地球科学、天文学などの分野について141の切り口で、「表」と「裏」を紹介している。
例えば、「生物」の「表」で扱われるのは「ダーウィンの進化論」。「裏」には「ウォレス」が登場する。ダーウィンは生物の種ができていく過程で「自然選択」によって生物の種が進化するというメカニズムを提唱。後に「種の起源」を著した。ウォレスも進化論に関わる論文をまとめ、草稿をダーウィンに送っている。ダーウィンが温めてきた内容そのものであったことから、ウォレスとの共同発表という形で学会発表に踏み切った。
他にもコロナウイルスなど感染症の問題なども扱う。
(2200円 東洋館出版社)
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