イライラのあらし
13面記事ルイーズ・グレッグ 作
ジュリア・サルダ 絵
吉井知代子 訳
主人公のエドは、普段は「いいこ」だが、不機嫌になるとイライラが治まらなくなる。
ある時、落ち葉の掃除をしていたら、葉っぱが顔に張り付き、イライラ。エドはそこからイライラに任せ、葉っぱだけでなく、車やバス、人間、動物などありとあらゆるものを掃き続けるようになる。
しばらくして「本当にこれでいいのかな」と思うが、イライラにあおられ、やめられない。
その時、新しい風が訪れ、町全体がきれいになる。地面ばかり見ていたエドが顔を上げると、世界が明るく、全てが違って見えるようになった。
視点や見方を変えると、見えるものが変わり、イライラもウキウキに変えられることに気付くことができる。(幼児から)
(1540円 金の星社 Tel03・3861・1861)