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「生徒指導提要」を改訂 性的少数者への関わり追加

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文部科学省

文科省

 文科省は6日、生徒指導に関する教員用手引書である「生徒指導提要」の改訂版を公表した。性的少数者の児童・生徒への関わりを追加した他、子どもの権利条約について触れ、不合理な校則の見直しも明記した。
 生徒指導提要は平成22年に作成され、初めて改訂された。今回は、生徒指導上の課題への対応だけではなく、児童・生徒の発達を支える観点から指導の考え方も掲載している。
 新たに加えた性的少数者の子どもとの関わりでは、自身が性的少数者であることを隠しておきたい児童・生徒がいることを前提に、子どもが相談しやすい環境を整えていくことが望ましいと指摘。教職員がこの問題について理解を深める必要があると明記し、性同一性障害の子どもに対する学校生活上の支援例を盛り込んだ。
 例えば、トイレでは職員用や多目的トイレの使用を認めたり、着替えは保健室でできるようにしたりするなどの配慮を紹介している。
 不合理な指導が指摘されている校則については「守らせることばかりにこだわることなく、何のために設けた決まりなのか教職員が理解」し、児童・生徒がその意味を理解して「自主的に校則を守るように指導することが重要」と指摘した。
 校則の見直しに当たっては学級で議論したり、生徒会や学校評議員会で意見を聴取したりするなどの取り組み例を掲載した。子どもが校則の見直しに関わることについても「学校のルールを無批判に受け入れるのではなく、その根拠や影響を考え、身近な課題を自ら解決するといった教育的意義がある」としている。
 今回はデジタルテキストとして公開され、目次の表題の一部をクリックすると各ページに飛ぶようになっている。改訂版は文科省のホームページ上から閲覧できる。

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