教育実習・介護等体験の特例 他科目での代替、来年度も
1面記事 文科省は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために実施してきた教育実習と介護等体験を他の科目と代替できる特例を、来年度も継続することを決めた。
感染者急増で実習を行うことが急に難しくなる事態が想定されるとして延長した。省令改正のためのパブリックコメントを実施している。
特例は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった令和2年度から実施している。ただ教育実習で特例を利用した人は少なく、同省の集計では「通常通り実施」と答えた割合が令和2年度は97・8%、3年度は98・7%だった。
一方、介護等体験の特例利用者は多く、他の科目で代替したり、実施を見送ったりしたのは、令和2年度は81・2%、3年度は84・7%だった。
介護等体験の対象施設には、日本語指導をしている小・中学校も含まれる。来年度から高校(特別支援学校高等部を含む)でも日本語指導の特別の教育課程を編成できるようになることを踏まえ、同省は対象施設に高校を追加することも決めた。