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一刀両断 実践者の視点から【第227回】

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心が決める「向上か妥協」

人は皆、順調な人生を望みはするが、想定外の事が必ず起こる。人には概ね二種あって、試練が訪れる時に向上する人と妥協する人がいる。これはひとりの人間の中で入れ替わる場合もある。
親子関係、職場関係、友達関係、師弟関係など、自分の思いを理解してもらえなかったり、理不尽な出来事など様々にあるだろうが、向上する人に共通するのは、信念はぶれないで外見は極めて謙虚であると言う事である。謙虚を装う人もいるがそれは下手な三文役者のようでいやらしさが人相に現れてしまう。
 反面、妥協の人は、いじけやすく、人の非を指摘して、皆が困るからの口癖で弱い人をバカにして責め立てる事を使命と勘違いしている。力ある人の姿を羨ましがる醜さがある。
 これらは全て心が決めている。自分はどちらだろうか。正直に振り返ってみたい。最近この二種類が際立って見えるようになってきた。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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