文科省は１０月１８日、大学や短大、専門学校などに通う学生に向けた修学支援の対象を拡大する案を示した。現在対象になっていない中間所得層（年収目安３８０万円以上）も、扶養する子どもが３人以上いる世帯では給付型奨学金や授業料減免の対象とすることとしている。
　３人以上の「多子世帯」以外に、理工系や農学系学部に在籍する学生を対象にすることも検討する。設置認可時の審査情報を活用し、学位の分野に「理学」「工学」「農学」が含まれれば修学支援の対象にする考えを示した。
　理工系や農学系の学生に対する支援の拡充は、政府の教育未来創造会議が今年５月にまとめた第１次提言で要請していた。