日中国交正常化50周年記念「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」開催中
8面記事名古屋市博物館
名古屋市博物館は日中国交正常化50周年記念「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」を2022年9月10日(土)から開催している。
本展では、秦漢王朝の中心地域であった現在の陝西省の出土品を中心に、日本初公開の中国国家一級文物(最高級の貴重品を指す中国独自の区分)を含む約200点から、古代中国史の謎に迫る。
人や動物をかたどった陶製の人形を「俑」といい、墓に眠る主の生活のために地下に収められた。本展では始皇帝の遺物をはじめ、戦国、漢時代を含めた総計36体の兵馬俑が一堂に会す。日中国交正常化50周年だからこそ実現した破格のスケールの展示だ。
秦の始皇帝は約550年続いた戦国時代を終結させ、史上初めて中国大陸に統一王朝を打ち立てた。始皇帝の墓に眠る等身大の兵馬俑はその絶大な国力を今に伝えている。秦の滅亡後、劉邦が西楚の項羽を破り中国を再統一した漢王朝は秦の国家制度を引き継ぎ、やがて黄金時代を迎える。兵馬俑は時代によって大きさや姿形が異なり、戦国時代では高さ22cmの小さな騎馬俑だったが、始皇帝の時代に突然等身大となり、漢では50~70cm程度となった。
春秋戦国時代の秦王朝を描いた漫画「キングダム」とコラボレーションしたパネル展示コーナーでは、同作に登場する歴史上の人物・場所や武具・装飾品等と本展の出品物を照らし合わせて紹介する。
本展開催後、2022年11月22日(火)より上野の森美術館(東京都台東区)で巡回開催予定だ。
【展覧会概要】
名称
日中国交正常化50周年記念「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」
会期
9月10日(土)~11月6日(日)
※休館日は月曜日(祝休日の場合は翌平日、9月20日は臨時開館)・第4火曜日
会場
名古屋市博物館(名古屋市瑞穂区瑞穂通1―27―1)
開館時間
午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。