開館40周年記念特別企画展「鑑真和上と下野薬師寺」栃木県立博物館
関東版 栃木県立博物館では今年開館40周年を記念して、9月17日から10月30日まで「特別企画展 鑑真和上と下野薬師寺~天下三戒壇でつながる信仰の場~」を開催する。
下野薬師寺は、古代下野の仏教文化を象徴する名刹であり、創建は飛鳥時代にさかのぼる。奈良時代には日本屈指の大寺院との位置付けから、唐僧鑑真が日本にもたらした受戒(じゅかい)作法を執り行う戒壇(かいだん)が東国で唯一設置され、東大寺(奈良市)・観世音寺(太宰府市)と並び、天下三戒壇と称された。
平安時代に一時衰退したが鎌倉時代に再興され、南北朝時代には安国寺と改称された。以後、600年を経た平成29年(2017)に寺名を下野薬師寺に復古した。
今回の展示では、下野薬師寺・東大寺・観世音寺からの各寺院を代表する貴重な文化財が一堂に会するほか、鑑真創建の唐招提寺から国宝の彫刻像三躯が展示されるなど、同館の開館以来初めてとなる大規模な展示となっている。なお、期間中には関連行事として、記念講演会などが開催される。
問い合わせ=栃木県立博物館教育広報課 Tel=028―634―1312