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一刀両断 実践者の視点から【第214回】

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リーダーの「人相」

 エリザベス女王が70年にわたって在位し、96歳で逝去された。いつも笑顔が印象的であったが、親族たちのスキャンダルは枚挙にいとまがなかったように感じられた。
 それにしても25歳で君主となられて多くの試練を経て国民から愛された方と評されている。国の中には多くの人種が混在し、世界に植民地があった。日本の近隣では香港が長く英国統治下にあった。
 これから報道でその足跡が露わにされていくだろうが、私が注目したいのは側近の有能さである。リーダーを守り育てる側近の姿が目に浮かぶ。
 リーダーがこれだけ自然な笑顔を保てるのは極めて異例と私は感じている。何故なら私が人事管理をしていた時、妻からよく人相が悪いと指摘されていたからだ。さらに犬にもよく吠えられた。近くの警察署に道路許可承認を得る為に出向くと入口で、どちらの署ですかと、聞かれた時には人相の何たるかを痛感した。
 長くあのような地位にあったエリザベス女王の笑顔は理解し難さがある。本人の心構えか、教育か知りたいところである。不遇の死を遂げた寂しい笑顔のダイアナ妃との対象的な死の迎え方であるが、何が違ったのだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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