命のつながり4 きみの町にもきっといる。となりのホンドギツネ
14面記事渡邉 智之 写真・文
「命のつながり」シリーズは、日本の山や海、森や川で暮らす野生生物の姿を通して、多様な環境や他の生き物との関わりを学ぶことができる写真絵本。
ホンドギツネは本州以南に広く生息していて、とても用心深く臆病な性格。めったに人前に姿を見せないことから、存在はあまり知られていない。
本書では岐阜県の大きな川沿いの河川敷で暮らす親子に焦点を当てた。キツネのすんでいる河川敷の周辺には、遊歩道や車道があり、近くに公園もある。キツネは人が少ない早朝や夕方、夜に活動する。畑の地面に落ちた果物や捨てられたくず野菜、ネズミなどを食べ、マフラーで寝たり、サッカーボールで遊んだり人の営みを巧みに利用してひっそり生きている。
(1980円 文一総合出版)
(Tel03・3235・7341)