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一刀両断 実践者の視点から【第191回】

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論説・コラム

青年の自殺と向き合う

 日本は諸外国と比べ、青年の自殺が多い。何故改善できないのか。私はそこにフォーカスしない言論を偽善に感じられてならない。
 いかに立派な事を話しても、説教をしても、この現実は変わらない。私の周囲からもしばしば、青年の自殺に関する話が出る。青年の自殺を止めることにコミットしていない評論家や教育者や政治家などは、その現実を我が事にして、仕事と向き合わなければならない。
 自死する青年には、学校に通っていたころ担任した教員が存在する。後の教え子の選択を知っていたら、当時、担任は関わりができただろうか。
 高校時代の同級生は卒業後数年で数人が自死している。何かの警鐘を鳴らしているのではないだろうか。自死しても我が事に思えない麻痺している社会を変えていかなければならない。すべての大人が背負った課題であると言える。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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