デジタル教科書、英語で先行導入 算数・数学も候補に
2面記事中教審作業部会
文科省が令和6年度からの本格的な導入を目指しているデジタル教科書について、中央教育審議会の作業部会は19日、小・中学校の「英語」で先行導入したい考えを示した。自治体からの要望が多かった「算数・数学」についても候補に挙げた。英語の学習者用デジタル教科書は、これまでの実証事業で一定の学習効果の実感が得られたとしている。
対象学年は実証事業を踏まえて小学校5年から中学校3年を基本とする予定。一方、紙とデジタルの整理については、今後も併用していく考えを示した。
この日公表された本年度の実証研究校の教員向け調査(2082件回答)では、デジタル教科書の1週間の使用時間は「60分より長い」が18%、「31~60分」が17%で、「使わない週もある」は49%あった。ただ、本年度初めてデジタル教科書を使った教員で使用時間が少ない傾向にあり、使用経験とともに頻度が高まるとみられている。
文科省は今夏に、デジタル教科書の対象教科と学年について正式に方向性を示す。