高校での通級指導 3年で2・6倍増に
NEWS 令和2年度に、高校で通級指導を受けている生徒の数は1296人で、高校での通級指導が始まった平成30年度と比べ、2・6倍になったことが文科省の調査で分かった。通級指導を受けている小・中学生、高校生の合計は16万4千693人で過去最多を更新した。
昨年3月末時点の状況を調べた。これまでは5月1日時点で調べてきたが、年度途中から通級による指導を開始する場合があり、通年の実態を把握するため、調査時点を改めた。
令和2年度に通級指導を受けていた高校生の診断名は、自閉症が558人で最も多く、ADHD(注意欠如・多動症)は329人、LD(学習障害)は183人と続いた。
通級指導が必要と判断された生徒の数は2396人で、1100人は通級指導を受けていなかった。その主な理由は「本人や保護者が希望しなかった」が40・8%、「加配がつかず、巡回通級・他校通級の調整もできなかったため」が16・5%を占めた。