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筑波大「科学の芽」賞 受賞した子らの作品集を刊行

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 筑波大学出版会はこのほど、「もっと知りたい! 『科学の芽』の世界 PART8」(永田恭介監修、「科学の芽」賞実行委員会編、写真)を刊行した。本書は、同大学が毎年実施している「科学の芽」賞に輝いた作品集になる。収録したのは、第15・16回「科学の芽」賞(2020・2021)を受賞した34作品。この2年間はコロナ禍の影響により学校生活が制限される中で、子どもたちが強い意志を持ち、工夫を凝らしながら研究を進めてきた努力の結晶になる。
 本書は3部構成。「第I編」では、第15・16回の受賞作品を校種(小・中・高)ごとに紹介。例えば、「小学校の部」では、「オオカミは井戸に落ちるのか?」(小3)、「ランドセルでおじぎ実験―ランドセルの中身はどうしたら落ちるのか」(小5)などが収録されている。どの作品も、子どもたちが不思議だと思ったことにチャレンジし、それを解明しようと果敢に試みた内容をまとめたものになる。
 「第Ⅱ編」では、科学者から寄せられたメッセージを収録。「第Ⅲ編」は、「応募状況一覧」(第1~16回)や「受賞作品一覧」(第1~14回)などを集めた資料編になっている。本書は、科学の世界と向き合おうとする子どもたちの独創的な発想や姿勢を示してくれるもの。夏休みの自由研究などで参考にしたい一冊。B5判、192ページ。定価2420円。

来月22日に募集開始
 「ふしぎだと思うこと、これが科学の芽です」。これは、ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎博士が次世代を担う子どもたちに対して残したメッセージになる。この言葉を受け、筑波大学は毎年「科学の芽」賞を実施している。本年度の第17回は、8月22日から子どもたちの作品を募集する。
 対象は小学校(3年生以上)、中学校、義務教育学校、高校(高専3年次までを含む)、中等教育学校、特別支援学校の個人もしくは団体。A4用紙10枚以内にまとめることが条件になる。附属学校教育局ホームページ(https://www.gakko.otsuka.tsukuba.ac.jp/)内にある「科学の芽」賞のページ「申し込みフォーム」から必要事項を入力。その出力したPDFを作品の一番上に貼って郵送する。
 審査結果は11月下旬、同大学ホームページに掲載される。受賞者には、同大学長から賞状・記念品を贈呈し、12月に表彰式・発表会を実施する予定。
 問い合わせ(筑波大学「科学の芽」賞実行委員会)=Tel03・3942・6806(学校支援課)

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