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性別意識せず参加できる水泳授業に 男女共用の水着を企業が開発

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長袖とハーフパンツで肌の露出を抑えた「男女共用セパレーツ水着」=フットマーク提供

 学校水泳用品を販売するフットマーク(東京・墨田区)は、男女で同じデザインの「ジェンダーレス水着」を開発した。長袖の上着とハーフパンツを採用し、肌の露出を抑え、体のラインが出ないようにした。水泳授業の際、児童・生徒が性別を意識せずに参加できるようにする狙いがある。本年度は中学校3校が導入し、来年度に向けて小・中学校30校が導入を検討中だという。
 商品名は「男女共用セパレーツ水着」。上下が分かれたデザインで、サイズは120~150センチメートルとS~4Lの10種類を展開する。価格は6380~6820円。
 身体的な特徴が表れやすい胸や腰などをゆったりしたシルエットにした。上着の胸元にはパッドを差し込めるポケットを付けている。パンツには体に密着しない生地を使った。
 同社は平成22年ごろから長袖や半袖の上着の発売を始めた。紫外線対策を主な販売目的としていたが、最近では肌の露出を減らす理由で着用する生徒が増えているという。
 時代の変化とともに、水着のデザインは変わってきている。女子用は上下がつながったワンピース型から上下別のセパレート型へと変化し、男子用は股下が長くなった。
 同社が平成27年に中学生と行った商品企画では、男子生徒が肌や体形を隠したいとの思いから、上下が分かれたデザインでパンツの丈が足首まである水着を考えたという。
 同社の開発担当者は「子どもたちの水着に対する不安をなくし、水泳授業に前向きに取り組める手伝いができれば」と話している。

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