あ、お父さん
14面記事いぬいあかり 著
主人公の女の子は、お父さんが大好き。「たかい、たかい」をしてもらったり、水族館や動物園に連れて行ってもらったり、お父さんとの時間は、とても楽しい。
「はれの日の太陽」のようなお父さんだけど、たまに「くもり」になったり、「あめ」になったり。遊びに出掛けて遅くなったときには「カミナリ」に。
ある時、砂場で遊んでいると雨が降ってきてしまう。女の子が困っていると、雨粒が急になくなる。お父さんが傘を持って迎えに来てくれたのだ。
やがて女の子は大人になる。久々にお父さんの手のしわを見つめ、いつも守っていてくれたことに気付く。
何げない日常の父親の愛情に気付かせてくれる絵本。
(1100円 文芸社)
(Tel03・5369・3060)