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「小卒」全国で80万人 夜間中学の設置促す

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文部科学省

文科省

 15歳以上の国内在住者で最終学歴が小学校だった人は80万人以上いることが分かり、文科省は1日、都道府県教育委員会などに夜間中学を設置するよう要請した。小学校も卒業していない人を合わせると、約90万人が現行制度上の義務教育を終えていないことになる。
 最終学歴が小学校だった人の人数は、令和2年の国勢調査で、初めて調べた。80万人のうち、2・5%は外国人。85歳以上の人が約85%を占めているが、15~19歳の日本人に限っても144人が中学校を卒業していなかった。この他、小学校を卒業していない15歳以上の「未就学者」は9万4455人に上っている。
 文科省では義務教育を修了しないまま学齢期を経過した人などにとっては、ますます重要な役割を果たすとして、夜間中学の設置や充実に力を入れるよう求めた。
 夜間中学は今年4月に札幌市、相模原市、三豊市(香川県)、福岡市に4校が設置され、15都道府県40校になった。
 15歳以上で最終学歴が小学校以下だった人の人数は北海道が多く、6万人近くに達した。愛知県、大阪府が続いている。

文部科学省

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