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政治に興味がある高校生 きっかけは「授業」3割超

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LINE調査

 政治や選挙に興味を抱く高校生のうち、興味を持ったきっかけは「学校の授業」が3割超を占めることが、コミュニケーションアプリのLINE(東京・新宿区)が提供する「LINEリサーチ」が行った調査で分かった。ウェブサイトやSNSを上回る結果となり、政治への興味の入り口として学校や教員の影響が大きいとみられる。

 調査は3月、全国の高校1年生から3年生までの男女を対象に実施。男子497人、女子501人の計998人が回答した。
 国の政策や政治家、選挙などに「興味がある」「どちらかといえば興味がある」と答えた生徒は全体で6割を超えた。男女別では「興味がある」と回答した男子は29%、女子は18%で、男子の方が政治に興味がある傾向にあった。
 興味を持ったきっかけは複数回答で「テレビ」(男子54%、女子67%)が1位だった。2位は「学校の授業」(男子34%、女子38%)、3位は「ニュース系のサイトやアプリ」(男子31%、女子30%)が続いた。「学校の先生」(男子20%、女子21%)は8位だった。
 国の政治に関して興味のある分野や政策を最大五つまで選んでもらったところ、男女ともに「新型コロナウイルス対策」(男子32%、女子40%)が最多だった。次いで男子では「外交・安全保障」(26%)、「税制度」(24%)、「経済・財政」(23%)、「教育」(21%)。女子では「ジェンダー・LGBTQ+」(39%)、「教育」(32%)、「子育て・少子化対策」(29%)、「税制度」(22%)の順だった。
 「教育」について興味がある理由には、「教育を受ける過程で疑問に思う点がいくつかあるから」(高1女子)、「教育は国家の未来を決定づけるから」(高1男子)、「将来、教育関係の職に就きたいと思っているから」(高3女子)などがあった。

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