求人票管理を電子化 高校教員の負担軽減
1面記事民間がサービス
進路指導に取り組む高校教員を支援するために、WEB面接ツールなどを事業化しているスタジアム(東京・港区)が、求人票の管理システムを開発した。企業から届く求人票をスマートフォンやタブレット端末で一覧化できる。求人票を業種・エリア別に仕分けるなどの機能がある。
このシステムは「Handy進路指導室」と呼ぶ。教員の手作業による求人票整理の負担を減らす狙いがある。
高校へのヒアリングを進める同社の前澤隆一郎執行役員は「求人票を職種や業界ごとに手作業で仕分けする高校は多く、教員の負担になっている」と現状を話す。
システムはスキャナーで読み取った文書や、スマホで撮影した写真を登録すると、求人票のデータを一覧にして表示できる仕組み。
進路指導の担当教員などが生徒のIDを発行すれば、生徒が自分のデジタル端末で求人票を閲覧できる。IDの発行には生徒のメールアドレスが必要となる。
同社に申し込み後、試行期間を設け、ネットの接続状況の確認など行う。無料で利用できる。
毎年、2500~3千社から求人票が届く埼玉県立草加西高校。進路指導主事の細矢良太教諭は「手作業によるファイリングなどの時間が省け、負担が減り、また生徒が自宅で企業研究に取り組める」と話す。