仕事とSDGs探究へ 小・中学校対象に学習支援プログラム
2面記事キッザニア
職業体験などができる民間施設の「キッザニア」は本年度、小・中学校向けに、探究的な学習を支援するプログラムを提供する。東京または兵庫のキッザニアに来場の予約をした小・中学校を対象に、全11種類の教材を用意。SDGsの視点を交えて職業体験に臨み、学びを深めてもらう。
同プログラムは「KidZania SDGs プログラム with School」と呼ぶ。
対象は小学校5年生から中学校3年生の総合的な学習の時間や社会科、家庭科などを想定する。
プログラムは、
・SDGsや仕事について考える事前学習(5コマ)
・同施設での仕事体験(1コマ)
・体験での学びを振り返る事後学習(5コマ)
―で構成。コマ数は授業時数に合わせて自由に調整できる。
プログラムの予約後、段階に応じたワークシートを無料で提供する。SDGsの17の目標で大切なものを考えたり、体験した仕事とSDGsとの関わりを考えたりできる。
平日の第1部(午前9時から午後3時)は児童・生徒が3200円、引率教員が1900円で利用できる。いずれも1人当たりの料金。
プログラムの開発に関わったキッザニアの石田久美子さんは「働くことの意義を知るだけでなく、社会に目を向けることにもつながる」と期待する。
キッザニアは東京、兵庫に続き、7月31日には福岡市でも開業する。国内で3カ所目の開設となる。