神戸市、ヤングケアラー対象に訪問支援を開始
2面記事8月から
障害や病気のある家族の世話を日常的に行う「ヤングケアラー」を巡り、神戸市は18歳未満の児童・生徒を対象にした訪問支援事業を始める。市独自の制度として、障害福祉サービスへ移行するまでの間、家事などを援助するヘルパーを無料で派遣する。
訪問支援は8月から開始予定。1回当たり2時間、月に4回まで利用可能とする。派遣するヘルパーは買い物や調理といった家事の他、家族の病院への付き添いなども行うという。
同市の担当者は「本来受けられるサービスの申請から利用までは2~3カ月がかかることが多い。その期間の支援をつなぐことができれば」と話す。
同市は昨年6月、全国に先駆けて、電話やメール、対面による相談窓口を設置した。市内在住など、おおむね16~30歳のケアラー同士が交流・情報交換する場「ふぅのひろば」も開いている。