コレクション企画展「クローン文化財 ミレーの<種をまく人>」開催中
8面記事クローン文化財制作風景山梨県立美術館
山梨県立美術館はコレクション企画展「クローン文化財 ミレーの<種をまく人>」(特別協力=東京藝術大学COI拠点、株式会社IKI)を2022年3月15日(火)から開催している。
本展では、3Dデジタル技術により、額縁や絵画表面の凹凸まで再現されたクローンを、オリジナルとともに展示する。
「クローン文化財」は、オリジナルのもつ質感を忠実に再現した精緻な複製。昨年度、山梨県立美術館では、文化庁の文化芸術振興費補助金を受け、<種をまく人>をはじめとした所蔵するジャン=フランソワ・ミレーの作品3点の超高精細画像の撮影を行った。撮影された超高精細画像をもとに、東京藝術大学が「クローン文化財」を制作した。
1枚の絵画に対し数百カットを撮影、それらのデータをつなぎ合わせ、10000dpiという解像度を実現したデータは非常に大きく、肉眼では見ることのできないレベルまで、画面上の対象をとらえている。
同館では、2020年度から文化庁の認定を受け、地域における文化観光を推進する事業を進めている。その中の1つであるミレーコレクションの超高精細画像の撮影は、貴重な作品を出来る限り正確に後世に伝えていくために重要な活動だ。
【展覧会概要】
名称
コレクション企画展「クローン文化財 ミレーの<種をまく人>」
会期
3月15日(火)~3月27日(日)
※会期中の休館日は3月22日(火)。
会場
山梨県立美術館(山梨県甲府市貢川1―4―27)
開館時間
午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。