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防災学習のヒント集としても人気「図解でわかる14歳からの自然災害と防災」刊行

3面記事

企画特集

社会応援ネットワーク 著
太田出版

 この度、図解やイラストで自然災害のメカニズムや防災について学べる「図解でわかる14歳からの自然災害と防災」(B5判96ページ、太田出版)が刊行された。
 編集者は、東日本大震災以降、心のケアや防災教育をはじめ全国の学校支援を続ける一般社団法人社会応援ネットワーク(高比良美穂代表理事)。
 監修には、防災教育学会の諏訪清二会長を迎え、中高生に知っておいてもらいたい防災の基本をまとめている。
 諏訪氏は、阪神淡路大震災の7年後に、日本で初めて「環境防災科」を設立した兵庫県立舞子高校の初代学科長を務めた。その時の経験から、被災していない「未災」の子どもたちに、どうやって防災教育を自分事として考えてもらえるかを、さまざまな視点からアプローチしている。
 全国の国公私立小学校に「防災手帳」を配布した経験がある社会応援ネットワークには、「学校で防災をどう教えたらよいか」という相談が多く寄せられていたという。地震だけでなく、台風や大雨、がけ崩れなど災害が多発する中、SDGsの観点からも防災教育の必要性を強く感じ、中高生向けの同シリーズでの編集、制作を決めた。
 同書は、「エレベーターで地震にあったら?」「ペットも避難所に連れていっていい?」「富士山って噴火するの?」など、32の素朴な質問に答えるQ&A形式で構成。すぐに取り組める授業案も多数あり、子どもだけでなく、子どもに防災を伝える教職員や保護者たちに向けた情報もある。さまざまな教科の授業で活用できるようにテーマごとに見開きで完結するつくりになっている。
 編集長の高比良氏は、「防災には正解はない。成解を考えよう」と、投げかけている。災害時は想定外のことが起き、現場の状況は時間と共に刻々と変化する。「これが正解」という唯一の答えがあるのではなく、状況に応じた「その時の成解」にたどり着く力、考え方を子どもたちに育んでもらいたいという。
 編集部には予約開始直後から「学級文庫用としてまとめて購入したい」との声が届いているという。その声に応えるため、社会応援ネットワークでは、アカデミー使用に限り30冊以上の購入受付を行っている。
 全国の書店、ネット書店で購入可能なほか、電子版の販売も行っている。

 著者=社会応援ネットワーク
 定価=1650円(本体1500円+税)
 発売=2022年2月23日
 判型=B5ソフトカバー
 ページ数=96ページ
 ISBN=978―4―7783―1793―5

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