安全・安心な訪問地づくりに努め、事前・事後学習も支援 学びの宝庫、沖縄修学旅行へ
10面記事アドバイザー派遣時の様子
沖縄観光コンベンションビューロー
沖縄修学旅行の魅力や現状
日本国内にいながら非日常感を味わうことができる沖縄は、琉球王国時代から育んできた独自の歴史・文化、亜熱帯気候特有の自然環境に加え、戦争の傷跡や基地問題に関する平和学習などを体験できる学びの宝庫だ。
沖縄修学旅行はコロナ前、年間およそ2400校、40万人を受け入れていたが、令和3年度も前年に引き続き、修学旅行での来沖数が大幅に減少した。しかし、このような状況下であっても、学校側と受入施設側の感染防止対策を施した上で修学旅行を実施した学校も少なくなく、観光をリーディング産業としている沖縄にとっては大きな励みになっている。
安全安心な島・沖縄を目指して
沖縄では安全・安心に修学旅行を催行していただくことを目的に、「沖縄修学旅行 防疫観光ガイドライン~安全・安心な受入をめざして~」や修学旅行受入業種ごとのガイドラインを策定・更新しながら、より「安全・安心な訪問地づくり」に努めている。また、沖縄県保健医療部は発熱患者への診療・検査を行う医療機関を「診療・検査医療機関」としてリスト化し、令和4年1月31日時点で県内194機関の検査種別、診療時間などの情報を発信している。
事前・事後学習支援
(1) おきなわ修学旅行ナビ
事前・事後学習の支援として、沖縄修学旅行の満足度向上を目的に修学旅行専用WEBサイト「おきなわ修学旅行ナビ」を展開。ここには沖縄の基本情報、プログラム・施設検索、支援事業・イベント紹介、学習資料・動画、安全・安心(コロナ情報、食物アレルギー事前調査票、危険生物、緊急連絡先、バリアフリー、台風対策マニュアル)が掲載されており、SDGsの要素を含んだプログラムに関連するゴールも記載している。
(2) アドバイザー派遣
さらに沖縄修学旅行の事前・事後学習を行う学校を対象に、「沖縄全般」、「平和学習」、「歴史・文化」、「自然環境」などの知識を有するアドバイザーの派遣を令和3年度は約80件実施。学生たちに臨場感たっぷりの生の知識を伝えることで、学習効果が高められると好評だ。
令和4年度の修学旅行に向けて
昨年末以降の感染拡大を受け、修学旅行の延期・中止が検討されている状況だが、平和、歴史・文化、自然環境、地元の人々との交流など、さまざまな学びができる沖縄修学旅行を少しでも多くの学校に体験していただけるよう、沖縄側関係者が一丸となって感染防止対策の徹底に努めていきたいと考えている。
問い合わせ=一般財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー 教育旅行チーム 電話098・859・6129